フリー画像サイト利用時の注意点――「いらすとや」を安心して使うためのポイント
◇前置き
ブログや資料、社内プレゼンテーション…ちょっとしたイラストやアイコンを手軽に使いたい時、フリー画像サイトは強い味方です。
なかでも「いらすとや」は可愛らしいテイストで多くの人に支持されています。
しかし、便利な反面、知らずに使うとトラブルの種になることも。
今回は、フリー画像サイトを安心して活用するための注意点をまとめました。
1.利用規約(ライセンス)の確認は必須
標準利用範囲と禁止事項
サイトごとに「商用利用OK/NG」「再配布可/不可」「加工の可否」など条件が異なります。
トップページや「利用規約」「ライセンス」「FAQ」を必ず読み、用途に合わせた許可範囲かチェックしましょう。
更新履歴の把握
ライセンスは予告なく変更されることもあります。
定期的に規約を見直し、過去にダウンロードした素材が現在も利用可能か確認してください。
2.商用利用・社外公開での注意
商標・ロゴとの併用リスク
商品パッケージやロゴデザインにフリー画像を組み込むと、後から「営利利用禁止」などでトラブルに発展するケースがあります。
パンフレットや販促物など社外向け資料に使う際は、特に商用利用条件を厳密に確認しましょう。
クレジット表記の要否
「クレジット不要」と明記されていても、自社サイトで利用する場合は作者名や出典URLをフッターに載せる等できる限りの表記を行うとトラブル防止に有効です。
3.二次加工・改変のルール
トリミング、色変更、文字入れはOK?
サイトによっては「素材そのものの形を変えないこと」を条件にしている場合があります。
特にキャラクター系イラストは、顔のパーツをカットしたり色調を大きく変更するとライセンス違反となることがあるため利用規約で加工範囲を確認しましょう。
複数素材の合成やイラストの再配布
複数の素材を組み合わせた「二次創作物」を社内資料で配布する場合、許可範囲を超えると「再配布」とみなされることもあります。
合成後のデータを配布したいときは、素材配布元の運営者に問い合わせるのが確実です。
4.サイトごとの特色と落とし穴
無料と謳いながら一部有料
「無料ダウンロード」と謳っていても高解像度版は有料、有料プラン専用素材が混在しているサイトもあります。
ダウンロード前に解像度やファイル形式、会員登録の有無を確認しましょう。
広告誘導やリンク詐欺に注意
フリー素材を装った偽サイトや広告クリックを誘導するサイトも存在します。
公式のドメインをブックマークする、怪しいポップアップは閉じる等、安全対策を怠らないようにしましょう。
5.素材の管理・ファイル命名ルール
社内ライブラリで一元管理
複数人で利用する場合、誰がいつどの素材をダウンロードしたか分からなくなりがち。
社内の画像ライブラリ(フォルダ)を用意し、ファイル名に「サイト名_利用日_素材ID」などのルールを設けると後からライセンス確認しやすくなります。
バージョン管理とバックアップ
ダウンロード後に加工したバージョンも別フォルダで保存し、オリジナルを上書きしないようにしましょう。
加工前後のファイルを分けることでライセンス違反に気づいたときも元データから差し替えが可能です。
6.著作者へのリスペクトを忘れずに
フリー素材を無償で公開している制作者には、さまざまな想いや労力があります。
たとえクレジット表記が不要でも可能な範囲で作品を紹介したり、SNSで感想を伝えたりすることでコミュニティへの貢献と制作者への敬意につながります。
7.代替案としてのオリジナル制作・有料素材
どうしても他社と同じイラストを使いたくない、独自性を出したい場合は次の方法も検討してみてください。
社内デザイナーによるオリジナル作成
有料素材サイト(Adobe Stockなど)の利用
まとめ―安心して使いこなすために
フリー画像サイトはコストを抑えつつ手軽にビジュアルを強化できる強力なツールです。
ただし、利用規約を無視すると思わぬトラブルに発展するリスクもあります。
本記事のポイントを押さえ、規約をよく読んで正しく活用すれば、ブログや資料の表現力を高める「頼れる相棒」となるはずです。