【Excel】IF関数を使った良否判定シートの作り方
◇前置き
Excelでチェックシートや検査票を作ることってありませんか?
私の職場では、検査結果データの電子化も兼ねて、検査場にノートPCを置いて直接Excelに打ち込んでいます。
製品寸法等のデータを取っているのですが、せっかくデータをPCに入力するのであれば良否判定くらいは自動でしたいですよね!
しかし現場で使うシートなので、あまり複雑なつくりにしても管理しきれません。
そこで今日はIF関数のみを使ったシンプルで使い回しが利く良否判定シートの作り方を紹介します。
概要
今回のシートの見た目はこんな感じになります。
色付セルの中身は事前に入れておいて、白色セルに検査結果を入れる仕様です。
このシートの良いところは、「管理値(C・D列)」の値に準じて良否判定を行うため、管理がしやすいところです。
B列に検査項目を設定して、C列に上限・D列に下限の値を入力すれば準備完了です。
◇使用する関数
今回は、IF関数とOR関数を使います。
↓の黄色いセルにそれぞれ関数を入れていきます。
具体的にはこんな関数を入れます(F5に入れる関数)。
=IF(E5<>"",IF(OR(E5<D5,E5>C5),"NG","OK"),"")
F6には5⇒6、F7には5⇒7に置き換えた関数が入ります。
※F5に式を入れてドラッグ&コピーでOKです。
◇使い方
それでは実際に使ってみましょう。
まずは適当な検査項目と管理値を設定します。
今回、高さ・幅・奥行を記録するシートということにします。
まずは、高さ寸法に「100」と入力します。
合否判定に「OKが表示されました!
管理値が95~105なので、正しく合否判定ができてますね。
次は、幅寸法に「60」、奥行寸法に「15」を入力します。
「NG」が2つ表示されました。
幅寸法は上限、奥行寸法は下限からそれぞれ外れていますので、こちらも正しく合否判定することが出来ました。
◇最後に
いかがだったでしょうか。
普段、当ブログで紹介しているVBAで組んだシートと比べると、機能的には見劣りするかもしれません。
それでもシートを利用する方のスキルレベルによっては、このくらいのレベル感の方がとっつきやすかったりするようです。
扱う人のスキルレベルに対して複雑すぎるシートは、不具合や変化点があった時に対応できないことが多く、それをきっかけに使われなくなったりします。
長く安心して使ってもらうには、高機能であることよりもとっつきやすい仕様(シンプルで簡単な作り)であることが大切なんだなぁ、と最近思うようになりました。
この記事も誰かの役に立つとうれしいです。