器用貧乏の独り言

器用貧乏なおっさんが気の向くままに。

【説明できますか?】ITとICTの違い

◇前置き

現代社会においてインターネットや電子デバイス(スマートフォン等)は日常生活に欠かせないものとなりました。

「IT・ICTが現代社会を支えている」といっても差し支えないでしょう。

しかしながら、「ITとICTの違い」について説明できる人は意外と少ないのではないでしょうか。
※そもそもICTという用語を知らない方も一定数おられますね。

私自身、日常(主に仕事)の中で「ICTの方が表現として適切だなぁ」と思いながら、「IT」を使うことがよくあります。

本音ではITとICTは使い分けたいのですがコミュニケーションが成立しなくなるので,
渋々 全てITと表現しています。

「ITとICTの違いが分かる人に増えてほしいなぁ」という思いから、この記事を書くに至りました。

◇ITとICT

違いを説明するにあたり、それぞれの用語に意味を確認していきましょう。

<ITとは?>

IT(Information Technology)は、日本語だと「情報技術」と訳されます。

情報技術というのは、ハードウェアやソフトウェア、インフラ関連の技術そのものを差します。

ITを活用するということは、コンピュータやアプリケーション等を活用するということです。

<ICTとは?>

ICT(Information and Communication Technology)は、日本語だと「情報通信技術」と訳されます。

情報通信技術というのは、デジタル化された情報を通信する技術のことを差します。

ITが情報技術そのものと表現される一方、ICTは情報技術の使い方・情報技術を使ったコミュニケーションと表現されることが多いです。

ICTを活用するということは、WEB検索やSNS、WEB会議 等を活用するということです。

一言で「通信技術」といっても、その範囲は非常に広いです。

というのもSNSやWEB会議等を扱うためには、前提してソフトウェアやインフラの技術、つまりIT技術に関する知見も必要になります。

※ここでいう「扱う」は「ユーザー」としてではなく「開発者」として「扱う」という意味合いです。

<ITとICTの関係性>

ここまでの解説から、ITとICTは以下のような関係にあると言えます。

ICTの中にITが含まれているニュアンスですね。

つまり、ケースによっては「IT=ICT」となることもある訳です。
一方で「IT≠ICT」となることもあります。

悩んだら「ICT」を使っておくと間違いないです!

◇最後に

いかがだったでしょうか?
ITとICT、似たような響き・意味合いの言葉ではありますが、厳密には異なる意味を持った用語になります。

とはいえ、現代日本においてITとICTの違いを正しく認識している人は一握りだと思います。

ビジネスシーンにおいても、持っている知識量の差や認識の差でコミュニケーションに齟齬が出ることが良くあると思います。

IT(ICT)に苦手意識のある方に、何となくニュアンスだけでも理解してもらえると嬉しいです。